2013年春から特色化選抜と一般選抜を「一本化」へ
(2011年6月1日)
2013年春、すなわち今の中2生からの
公立高校入試改革についての新しい動きが
今日の朝刊に載っていましたね。
昨日(5/31)、「入試諮問会」が開かれて
方針がとりまとめられたようです。
☆☆以下は今朝の中日新聞の記事から☆☆
「特色化」と「一般」一本化 高校入試で県教委方針
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20110601/CK2011060102000094.html
>>(前略)年度内にも答申し、県教委の議論を経て早ければ、
>>現在の中学2年生が受験する2013年春の高校入試から適用する。
>>(中略)約2カ月に及ぶ緊張状態が生徒に過度な精神的負担を課しているとして
>>「抜本的な改善を図る必要がある」と指摘。
>>期間短縮へ特色化と一般を一本化し、県統一の学力検査を導入すべきだと
>>結論づけた。
>>ただ、多面的に生徒を評価する特色化の長所を残すためには、
>>試験の一部は各校独自に工夫できる制度とすることも提案している。
>>次回以降の会合で具体的な試験方法を検討する。(後略)
(引用終わり。改行及び斜体字加工は当方で行いました。)
ということのようですので、まとめると
1.特色化選抜は廃止して公立高校入試は1つ(1回)にする。
2.しかしこれまでのような一般選抜がそのまま残るわけではない。
3.2013年春から変える予定。
とまあ、こんなところでしょうか。
ご存じのように(ご存じないかもしれませんが)、
10年前に特色化選抜が導入される前も、
普通科以外の学科(例えば商業や工業など)には
2月初めに「推薦入試」というものがあって、
公立高校入試は特色化選抜導入前から
部分的に「複数回」だったわけです。
しかし、今回の方針ではただ「一本化する」と言っている。
そしてその一本化の目的として掲げられた考え方を踏まえると
かつての「推薦入試」が復活するとは考えられません。
1回の試験の中で、内容をいろいろと工夫するということのようです。
と、まあそんなことを記事を見ながら考えていたら、
朝刊各紙の既報に続いて、県教委も県庁のサイトで
議事録の概要(PDF注意)を公開していました(今回も早いなあ。こういう姿勢は拍手したい)。
これを読みますと、
学力検査を全員に課すことはほぼ確定のようですね。
わざわざそれが「公平性の観点からもよい」とまで言及しています。
現中2生及びそれ以下の学年の皆さん、
職業科希望でも、ちゃんと入試対策しなくちゃ駄目ですよ。
その上で加味するという各校独自の入試方法というものが
どういうふうに採用されるのか。
独自枠と一般枠というように配点の違う枠を設け
定員もそれぞれに割り振って募集するのか、
それともそれぞれの高校の全定員を
学力検査+独自方法の一つのやり方で選抜するのか、
高校ごとの配点の自由度はどの程度担保されるのか、
そのあたりが今後の注目点になってきそうです。
とりあえずここまで。
また今晩、追記訂正する予定です。
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