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2020年3月20日 (金)

来春(2021年春・令和3年度)岐阜県公立高校入試の日程や学科再編等が発表されました(早っ!)(2)

県教委からは日程だけでなく、来春(2021年春・令和3年度)からの学科再編(PDF)や県外募集(PDF)についての発表もありました。
これも昨春までなら4月に発表していた内容ですね。
早い対応、すばらしいのですが、急にこんなことをされるといったい何があったんだろう、悪い薬でも飲んでしまったのではないだろうかなどと逆に考え込んでしまいますよ。
で、学科再編、たくさん羅列されているんですが、統廃合でなく名称変更がほとんど。
県内統一の学科名にするという話なんですが、じゃあ工業高校の学科名は…という突っ込みを入れたくなりました。どうするんだろう。
 
で、そんなことはさておき、この地区にとっての一番のニュースはこれ。
大垣商業高校の情報科が募集停止(廃止)されます。
驚き桃の木山椒の木ですよ。
びっくりです。
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県教委の資料の大垣商業高校の項目にはこう書いてあります。
○全日制課程において、商業に関する学科を、総合ビジネス科及び会計科から、ビジネス科及びビジネス情報科に再編する。また、情報に関する学科の情報科の募集を停止する。さらに、定時制の課程において、商業科をビジネス科に改める。
大垣商業は総合ビジネス科、会計科、情報科の3学科制から、
ビジネス科とビジネス情報科の2学科制になります。
簡単に言いますと、ビジネス情報科っていう、いかにも情報科の後継学科みたいな名前の学科はできるけれども、それはもはや情報科ではなく商業科の一部であるということですよね。
ビジネス情報科というのは昔で言えば情報処理科のようなイメージでしょうか(他校の名称変更を見るとそのようですね)
情報科は情報科であって商業科ではないと胸を張っておられた先生方、どうなるんでしょう。
情報科を情報を専門とする学科として育てる試みは挫折したという総括でよろしいのでしょうか。
(ちょいと調べてみたら全国的にも情報を専門とする学科は減少傾向?)
大垣商業の情報科は、定員が2クラス(80人)から1クラス(40人)になってからの4回の入試で一度も定員割れがなく、昨春が+17人の1.43倍、今春も+7人の1.18倍という出願状況だっただけに残念ですね。
大垣商業としては情報科がないほうが学校全体の定員の割り振りがしやすいんでしょうか。
少子化の中、今後さらに定員を減らさなくてはいけない局面になったとき、情報科がない方が定員の融通がきくのかなと。
会計科もまたしかりで、学科としては定員割れを起こしていて(勉強が大変そうだと敬遠されているんですね)、第二、第三志望の生徒が他学科から流れ込んでいた状況なので、ビジネス科としてまとめて募集し、簿記会計を極めたい生徒は入学後にコース分けするという流れになるのでしょうか。
部活ばかりでなく、資格取得に向けて頑張りたい生徒たちの学びの場をちゃんと確保してほしいですよね。
今回の学科再編、名称変更や学科統合がほとんどで、学科が消えるのは大商の情報科だけですから、県内全体の学科再編の中でも特にインパクトの大きいニュースです。
なお、これで県内で情報科という学科を設置している高校は岐阜各務野高校だけということになります。
  
その他、気になったところと言えば、県岐商です。
同じく県教委の資料から。
○全日制の課程において、情報処理科をビジネス情報科に、会計システム科を会計科に、国際コミュニケーション科をグローバルビジネス科に、それぞれ改める。また、定時制の課程において、商業科をビジネス科に改める。
ここに出ていない流通ビジネス科はそのままですので、県岐商では学科の統合などはなく純粋に名称変更だけが行われたのですが、注目は何と言っても国際コミュニケーション科の名称変更です。
「グローバルビジネス科」
「ビジネス」を入れることで商業科の中の1学科であることをより強調したような学科名になっていますね。
国コミは英語をたくさん学べる「国際科」「英語科」のようなイメージを持っている受験生も多く、商業系の志望者以外に普通科と比較しての志望も多く人気があったように思います。
それに対して「あくまでも商業の1学科ですよ」ということを(今までも言っていましたが)より鮮明に打ち出したと言うことなんでしょうか。
この名称変更で来年度以降の志望動向がどうなるのか、注目されます。
なお、これ以外についてはほとんどが
学びの内容が理解しやすいように県内で統一した学科名称とするため(県教委資料より)
という学科変更になっています。
自分なりにまとめてみました。
 
1.生活○○科はすべて生活デザイン科に統一。
生活文化科(岐阜城北、大垣桜、東濃実業、坂下、飛騨高山)
生活環境科(揖斐)、
生活福祉科(海津明誠、関有知、瑞浪)は、
すべて「生活デザイン科」に統一されます。
 
2.情報処理科はビジネス情報科に。
県岐商、海津明誠、武義(商業科との統合)、飛騨高山の情報処理科が
すべて「ビジネス情報科」になります。
これ、「県立高校の学科再編」なんですよね。市岐商は市立高校ですから管轄外なんですが、この流れを受けて市岐商の情報処理科はどうするんでしょうね。そのままなのかな?
大垣商業には新たに「ビジネス情報科」が作られます(その代わりに情報科を廃止)。
 
3.武義高校の普通科・商業科が単位制に移行。
武義高校は普通科・商業科・情報処理科の3学科制から、
単位制普通科・単位制ビジネス情報科の2学科制になります。
  
4.その他の名称変更(上で取り上げなかったもの)
東濃実業のビジネス管理科がビジネス科に。
  
 
次に、一部の高校で行われている
県外からの生徒募集話。
県立高校というのは県民のための高校なので、昔は県外からの生徒募集をしてきませんでした。
(県内に引っ越して来る生徒などは除く)
ところが、定員割れする高校の活性化策の一つとして、特定の部活動や学びの分野について、県外からの生徒募集を始めたのでした。
今春入試でも各高校で県外募集の出願者がいました(数は少ないですが)。
(出願者が全くいない高校もありましたが)
 
この仕組みと実施高校が大きく変わります。
岐阜県内の受験生には関係ない…話でも無さそうです。
というのも、来春から
県外募集の生徒は定員の枠外でとることになったからです。
しかも、実施高校が大きく増えます。
 
<新たに県外募集も始める高校>
()内は対象となる部活動
羽島北(フェンシング)
岐阜総合学園(ホッケー(男子))
岐阜城北(硬式野球)
県岐商(硬式野球)
岐南工業(自転車競技)
岐阜各務野(ホッケー(女子))
大垣南(フェンシング)
大垣商業(体操)
加茂(ボート)
 
ご覧いただいて分かりますか?
フェンシング、野球、自転車、ホッケーなどなど…新しく県外募集もする高校は、いずれも部活動でかなりの実績を出しているところばかりですね。
つまり県外募集という制度の意味づけが変わりました。
定員割れする高校の活性化策から、全国レベルの部活動を強化する手段に制度が変容したのです。
で、県外募集の生徒で定員の一部が占められ、その結果入れなくなる県内の受験生が出ないように、県外募集の生徒は定員の枠外(今でいう帰国生徒選抜や外国人選抜と同じような扱い)での募集としたということです。
これで県内の生徒の不利益にもならないでしょうと(確かに定員の枠外なら県内の受験生には影響はありませんからね)。
なお、県外募集定員については、県教委の資料によると
○県外募集の募集人員は入学定員とは別に 、 次のように定めるものとする。
・スポーツ分野については、対象競技種目の登録選手総数(1~3年生)の半数を超えない範囲内とする。
・その他の分野については、別に決定する 。
これ、結構多くないですかね。
もちろん実際の合格者数がどうなるか分かりませんが、かなり柔軟な方針ですね。
来春の入試、新しい県外募集がどうなるかも注目です。
 
  
もちろん、今まで通り、志願者減少傾向の高校の活性化策としての県外募集もあります。
  
<今春から継続して県外募集もする高校>
()内は対象となる部活動や学科・学び
加納(音楽科)
海津明誠(ヨット部)
関有知(ライフル射撃部)
多治見工業(セラミック科)
恵那農業(ふるさと教育(食、花と緑))
坂下(福祉科)
益田清風(ふるさと教育(地域文化伝承))
高山工業(建築インテリア科)
飛騨神岡(ロボット部)
なお、この春まで県外募集をしていた不破高校(スポーツチャンバラ)と東濃高校(ロボコン)は来春から県外募集をしません。
 
 
 
 
 
県教委がもう来春に向けて動き出しているんだもの、こちらも動き出さないと・・・。
水曜日の合格発表以来、正月気分で過ごしてまいりましたが、もう切り替えないといけませんね。
(振り返れば短い「正月」でした…)
さあ、2021年春に向けて、始動です。

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